明日が待っている

SMAPと関ジャニ∞

No.9

舞台演出や台詞のネタバレを含みます。
閲覧にはご注意くださいませ。

3年前に初上演されて観劇してから、この日が来るのをどれだけ待っていたことだろうか。
「もう一度見たい舞台は?」「再演して欲しい舞台は?」「誰かにおすすめできる舞台は?」
それらすべての質問に"No.9"と答えていました。

3年前より見方も感じ方にも変化が生じていて自分が歳を取ったこと、考え方に変化がでてきたことが観劇中も感じることができました。

本当に面白い人間ばかりが出てくるので思ったことをザッと書かせてください。

ルイス様(稲垣吾郎さん)
自分の愛した人にのみ苦しそうに献身的な可哀想になるほどに純粋で下手くそな愛を送る。
自分を音楽の神童と信じてやまず、その自信はプライベートの人間関係にも影響を及ぼすほど。己の思い通りにならない人間はすぐに排除、排除。いらない。
神経質で自分本意の動物らしい人間。

あのダミ声...少し喉を震わすような声色を3h弱だし続けているのに吾郎さんの声は全く枯れていないことに本当に驚きました。
少し怒鳴ってないな...ホッとしたのは束の間ですぐにまた「でてけ!」「お前のせいだ!」などと喚く。指差す。暴れる。笑
吾郎さんの眉毛が間もなく目にくっつくかと思うほどのしかめ面。
特徴的で偉そうな座り方と有無を言わさない言論と指差し攻撃。
あれを適役、といってしまっていいのかと思うほどの人格ですが、SMAPのメンバーも認めるほどですので...やっぱり私も「吾郎さんにしかできない役」と思ってしまいました。笑
時間を重ねていくなかで風貌にも変化が出てくるんですけど、幕間あけのルイス様はまるで「音楽室に飾ってあるうちらが知っているベートーベン」の写真が動いているようにそっくりでした。
どんどんどんどんと、私が舞台に、私もベートーベンに翻弄されているな、と思いました。
民衆に向かい指揮を振るうルイス様をみて、とんでもなく美しく荘厳な舞台の主演をさせていただいているのだな、と稲垣吾郎ファンとして鳥肌が止まりませんでした。

マリア・シュタイン(剛力彩芽さん)
ベートーベンの才能に惚れ込んで、どんなに酷い仕打ちを受けて何度出ていこうかと覚悟しても、その度にルイスにとんでもない才能を見せつけられて、自分のドアホさに気がつきながらもルイスから離れられない、ルイスオタク。

ナネッテ(村川さん)
マリアの姉...ルイスの才能に惚れ込み、ルイスも認めるピアノを作ることのできる唯一のピアノ職人。ルイスが好きになってしまうに当たり前の匂わせ行動をとるくせに、いざそういう場面になると「女としてみられたくなかった、さよなら。」とか言い出す、た地雷系女。

ヨハン(岡田さん)
ナネッテの旦那..ベートーベンに自分の作ったピアノをゴミ・ガラクタ呼ばわりされたり、ルイスに嫁を寝とられそうになっても「ピアノより愛してもらえないくても好き」とか言っちゃう珈琲を淹れるのだけは旨い尻しかれ男。

ヨゼフィーネ(奥貫さん)
ルイスに圧倒的に愛されてる女。
貴族でありたい自覚ありの金たかりクソ女。


.....などなど圧倒的にルイスの取り巻きの人物像もルイスに引けをとることなく面白い!👏笑

舞台演出で1シーン前にルイスが荒らした五線紙を次のシーンでは号外として利用したり、ルイスの頭のなかを表現していたと思ったらすぐ街並みに戻っていたり、スクリーンを使用した場面展開のお知らせや、圧倒されるコーラスや演奏。
自分がなんだかワンランク....いやもっともっとランク上の人間になれた....そう、音楽会に招かれるような観客になった気分に浸れる舞台も、私がNo.9を好きな理由なのかもしれません。
ユーモアとシニアス....それらを融合させながら歴史に興味を持たせたり、歴史を知ることができる本当に素敵な舞台です。
またまた大好きになってしまいました。

吾郎さん目当てて観劇に行ったので、吾郎さんのことも....笑
ここ最近の吾郎さんと言えば、
炭職人をしてみたり、何年か前に別れた最愛の人と再会を望んでbarに足を運んだり、血液型でルームシェアをする相手を決めてみたり....ベートーベンになってみたり....稲垣吾郎でいられる時間なんてあるのかな?!と私は思ってしまっていました。
カテコでは2.3度舞台の上に戻ってきてくれたのですが、そのときに「あぁ....吾郎ちゃんだ」と思えたのが、同じくステージに一緒に戻ってきた剛力さんにステージ中央辺りで客席にではなく、かわいい顔をして剛力さんに手を振ってたのです!!!
思わず「ゴローーーーゥ!!!!!」と叫ばなかった私を褒めて欲しいくらいに可愛い吾郎さんがそこにはいらっしゃいました。

まだまだ始まったばかりですが、舞台関係者様が誰一人として体調を崩されることなく、最後の日を、歓喜の歌で向かえられることを心から祈っています。